『境内ではお静かに 七夕祭りの事件帖』文庫版

カバー装画:友風子
カバーデザイン:西村弘美
発売日:2021年4月13日
定価:680円(税別)
出版社:光文社


横浜にある、縁結びのご利益で評判の源神社で、壮馬は将来に迷いつつも、見習いの雑用係を続けている。年下の巫女・雫へ恋心を伝えることは、まだできていない。そんな中、壮馬は元カノの佳奈に頼まれ、学習塾を手伝うことに。そこに謎の男・上水流が現れて……。神社の年中行事、七夕祭りが迫る中、壮馬と雫の凸凹コンビによる推理と、二人の恋の行方は?

「境内」シリーズ2作目『境内ではお静かに 七夕祭りの事件帖』の文庫版です。帯がつくとこうなる。

単行本版との比較

内容に関しては単行本版とほぼ同じ。ただ、文章を若干調整しています。イラストは、単行本版のものをほぼ収録。ただ、表紙や裏表紙は全然違います。

左が単行本版、右が文庫版


文庫は文庫でかわいいのですが、単行本版の雫(ヒロインの巫女さん)もかわいい! もし「内容が同じなら単行本版の方がいい」という方はお早めに。文庫化に伴い、販売終了が決まっているからです。八重洲ブックセンター本店ではサイン本の通販もやっています。こちらからどうぞ。

表紙について

イラストは、もちろん今回も友風子さん。人差し指を手に当てる「お静かにポーズ」を描いてもらいました。タイトルとイラストがぴったり合った、すばらしい表紙ですよね……作者は最初、「連載1話目のタイトルがそのままメインタイトルになるのはどうなのさ?」と難色を示したのですが(^_^;)

いまは自分のセンスのなさを猛省しつつ、担当に感謝しています。


デザイン担当は、こちらも当然の西村弘美さん。長いサブタイトルを絵馬にきれいにまとめてもらいました。オレンジがアクセントになっていて目を引く! タイトルのオレンジには特別なインクを使ってもらっているそうです。ディスプレイではよくわからないだろうから、ぜひ本屋さんで見てみてください!

ちなみに今回、装幀の打ち合わせにちょっと参加させてもらいました。イラストレーターさんやデザイナーさんがどんなことを考えて仕事をしているのか知る機会がなかなかないので、ものすごく勉強になった。

解説のこと

解説は円堂都司昭さんにお願いしました。円堂さんは『セシューズ・ハイ』の書評をくださったり、『希望が死んだ夜に』を絶賛してくださったりしている、大変見る目のある(笑)評論家さんなので、いつか解説を書いてほしいと思ってました。

担当編集者に「円堂さんにお願いできないですかね」と相談。後日、「円堂さんOKだそうです」とお返事いただいたときはうれしかったですね。


解説では、雫の本心についてある考察をしてもらっています。もっと早くこれを読んでればパクったのに作者が思いもしなかった考察です。ぜひ読んでみてください。

フリーペーパーや豆色紙もつくったよ!

今回もフリーペーパーをつくってます。「境内」シリーズのほか、『Ghost ぼくの初恋が消えるまで』や仲田シリーズの「ちょっとした裏話」が満載。『Ghost』には、星海社と特に関係がない営業担当者から熱いメッセージをもらったので掲載させてもらいました。一部の書店さんにしか置かれていないのですが、見つけたら要チェック!

『希望が死んだ夜に』文庫版と一緒に展開いただけるお店には、特製豆色紙をお送りしました。なんと、この世に22枚しかありません。見つけたら両手を合わせて拝もう。で、『境内』『希望』2冊ともレジに持っていこう!(笑)

天祢 涼
豆色紙を置いてくださる書店さんは、いまも募集中です!


来月にはシリーズ3作目『境内ではお静かに 神盗みの事件帖』を刊行予定。こちらのゲラを読んでくださる書店員さんを募集中です。ミステリー界初の(?)作者による過去作完全ネタバレペーパーも収録。下記ツイートの添付画像にある担当者のアドレスまでご連絡ください。

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天祢 涼
あまね りょう
第43回メフィスト賞を受賞してデビューしたミステリー作家です。代表作は次回作。読んだ人の胸を抉るようなミステリー、胸きゅんラブコメなミステリーを世に送るべく日夜模索中。このブログでは仕事情報のほか、MacやiPhoneのネタ、猫写真などをアップしております。