天祢涼は「お兄さん」

先日、近所の神社に行ったときのことです。

鳥居をくぐって境内の外に出ようとしたところで、向こうから子連れの女性がやってきました。子ども(3、4歳くらい)は鳥居の前で足をとめると言いました。

「こんにちは」

天祢涼に言ったのか、神さまに言ったのか。わかりませんが、前者なら無視するわけにもいかない。そこで天祢涼は笑顔でこう言いました。

「こんにちは。あれ? 神さまに言ったのかな?」

我ながらパーフェクトな対応だったと思います。子どもは神さまに言ったらしく、戸惑った顔をした後、恥ずかしそうに俯いてしまいました。かわいいなあ、と思っていると、女性が「すみません」と笑って、子どもにこう促しました。

「ほら、お兄さんにも『こんにちは』でしょ」

お……お兄さん? 1978年生まれで、今年で42歳の天祢涼がお兄さん? 一瞬、意味がわかりませんでしたが、すぐに思いました。

「ヤバい、うれしい!」

思えば若いころ(←こう書いてる時点でおじさん)、「お姉さん」と呼ばれて喜ぶ女性を見ると「もうお姉さんって年齢じゃないだろ(笑)」と思うことが度々ありました。「『お姉さん』と言われたところで外見だけの話なんだから喜ぶ意味がない」と醒めた目で見ていたこともありました。

ごめん、俺が間違っていた

若く見られるとうれしい! 外見だけの話だろうと間違いなくうれしい!!☆.+:^ヽ(∇⌒ヽ)♪(ノ⌒∇)ノ.+:^☆

というわけでこれを読んでいるみんなも、天祢涼のことはどんどん「お兄さん」と呼んでくれたまえ。「おじさん」では返事をしないよ!←言いすぎ

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ABOUT US
天祢 涼
あまね りょう
第43回メフィスト賞を受賞してデビューしたミステリー作家です。代表作は次回作。読んだ人の胸を抉るようなミステリー、胸きゅんラブコメなミステリーを世に送るべく日夜模索中。このブログでは仕事情報のほか、MacやiPhoneのネタ、猫写真などをアップしております。