『彼女はひとり闇の中』

カバーイラスト:いとうあつき
カバーデザイン:西村弘美
発売日:2023年2月22日
定価:1700円(税別)
出版社:光文社


十月の日曜の朝、日吉に住む千弦は幼なじみの玲奈が近くの小道で刺殺されたことを知る。千弦は、事件の夜に玲奈から「相談したいことがある」と送られてきたLINEを未読のままだった。それは事件に関わることだったのか──悩んだ千弦は真相をさぐることを決意する。

千弦は玲奈のゼミ教官・葛葉の態度から、玲奈がなにか問題を抱えていたことを確信する。しかも玲奈の足跡を辿る千弦を尾行する影が……。事件の背後にはいったい何が潜んでいるのか? 未来と仲間の見えない時代に凄絶な孤独が引き起こした悲劇の結末とは──。

22作目。長らく「Second Coming」という仮タイトルで予告していた長編です。探偵VS.犯人の「刑事コロンボ」や「デスノート」に影響を受けまくって書いたミステリー。帯がつくとこうなります。

イラストを担当いただいたのは、初めてお仕事するいとうあつきさん。作者ですらいろいろ考察したくなるイラストを描いてもらえました。読後、改めて表紙を見てもらえると大変うれしい。

装幀担当は西村弘美さん。『境内ではお静かに』シリーズを担当いただいているのですが、こういうシリアス路線でもすばらしいデザイン。すごいです!

発売前にゲラやプルーフを読んでくれた人からは「犯人が事件を起こした理由がすごい」というミステリーとしての評価だけでなく、「読後いろいろ考えさせられた」という物語として評価する声もいただいてます。作家になって初めて、発売前に取材もしていただきました。

『希望が死んだ夜に』から始まる仲田シリーズとは違った雰囲気のシリアス系ミステリー。お読みいただければうれしいm(_ _)m

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