さようなら、ポメラDM250……そして

昨年、発売直後に購入したポメラDM250。

ポメラDM100を中古で売ってしまったことを後悔していたので飛びついたのですが、一年弱使った末に「やっぱり自分向きではない」と判断。迷った末に売却してしまいました。

これは強調しておきたいのですが、ポメラDM250はいいガジェットです。名機です。打鍵感なんて最高です。これを使って小説を書いている作家仲間もいます。そういう人たちは速筆家が多いです。ぶっちゃけ、ポメラを使いこなしている彼らがうらやましい。「俺もポメラを使いこなせば筆が速くなるんじゃないか!?」と思ってました……が、だめだった(^_^;)

この記事では、ポメラDM250はすばらしいのに使いこなせなかった理由を2つあげます。先に結論を書くと、「チャタリングに耐えられなかった」と「iCloud経由で小説を書くようになった」です。

以下、詳細。

記事の最後には、ポメラの代わりに使っている「新兵器」についても書きました。

チャタリングに耐えられなかった

なんと言っても大きかったのがこれ。買った直後から気になっていたチャタリング問題。例えば「A」のキーを一度押したら二度押したと判定されて「ああ」と表示されてしまう現象です。

天祢涼はポメラでテキストを書く際、これが頻発。先日、作家仲間と飲んだ際に聞いてみたら、ポメラ使いたちが「チャタリングは起こるよ」と言っていたのですが、どうもみんな、耐えられるレベルでしか起こってない様子。自分のように、ちょっとしたアイデアをメモするだけでも洒落にならないくらい頻発してストレスを感じまくっている人はいませんでした。

「天祢さんのポメラは初期不良なんじゃない?」とも言われたのですが、DM100のときも頻発してたんですよね、チャタリング。

ちゃんと調べたわけではないのですが、どうも自分のキーボードの打ち方はポメラと相性が悪いようです。キーの上を滑らせるように打鍵するとチャタリングが起こりやすいのかもしれません。

ちなみにほかの薄型キーボードで試してみても、ポメラほどでないにせよチャタリングが起こりました。Apple純正キーボードやMacBook Proで打っているときは起こらないのに……。もうAppleのキーボードでないと文章を書けない身体になっているのか(^_^;)

ここまで書いて思い出したのですが、2007年のMacBook Pro(キーボードが銀色のやつ)を使っていたときは、FやJをうまく打鍵できませんでした。人より指の力が弱いのかも。

クラウド経由で小説を書くようになった

もう一つの理由が、自分の小説を書くスタイルが変わったこと。

少し前から、Scrivener 3で書いた小説のファイルをiCloud経由で同期して、移動中にiOSやiPadOSのアプリ「縦式」で書くことにハマってます。

縦式…縦書きで小説を書けるありがたすぎるアプリ。ルビも傍点も振れてすばらしい。

当たり前の話ですが、ポメラはiCloudに接続できません。それがポメラのウリではあるのですが、いかんせん、「iCloud経由で同期すればレジの待ち時間でもiPhoneで小説を書ける」という利便性に目覚めてからは、ウリがそのまま欠点になってしまいました。ついでに言うと物臭なもので、ポメラで書いたテキストをMacに送るのが面倒で、未整理のファイルが溜まっていく(苦笑)。

というわけで、ポメラを使う頻度がめっきり減ってしまいました。

ポメラに変わって導入したもの

繰り返しますが、ポメラ自体の問題ではありません。ポメラを使いこなしてめちゃくちゃ筆が速い人への憧れもあります。

が、2023年現在の自分にはどうにも使いこなせない。

自分の打ち方ではチャタリングが起こらないApple純正キーボードを持ち歩いてiOSやiPadOSに接続すればポメラのように使えるのでは? でも、そんな都合のいい方法があるわけない……と思っていたら。

あった

このFintie Apple Magicキーボードケースカバーは、Magic Keyboard(旧型)のキーボードカバーでありつつ、iPhoneやiPadのスタンドにもなるという優れ物。膝の上でも(ちょっと工夫がいるけど)書けないことはないので、ポメラのように使える! 電車の中で座席に座って書ける!

というわけで、Appleの整備済製品で購入したiPad mini 6(セルラー版)とこのキーボードカバーを組み合わせて使うようになりました。全部合わせても重量は800グラムちょっと(ポメラDM250は620グラム)。膝の上で組み立てるのに少し時間がかかるのと、カバーを折り畳んだときキーが打鍵されてしまうことがあっていちいちキーボードの電源を切らないといけないのが難ですが、それさえ除けばパーフェクト。

膝の上で書かないときは、手帳を下に置いてキーボードに角度をつけるようにして使ってます。これでMagic Keyboardの弱点「角度がなくて手が疲れる」もクリア。

この組み合わせが自分にとっては最高で、電車の長時間移動中に3000文字近く書けたこともありました。これでますますポメラの出番が減ってしまい……というか、まったく使わなくなってしまったので、迷った末に売却。1年弱のお付き合いとなってしまいました。

何度も書きますがポメラ自体は名機です。チャタリングが多かったとはいえ、キーボードの打鍵感は最高で、意味なく打ち込んでいるだけで楽しかった。売却しておいてなんですが、「いつか使いこなしたい」という野望はあるのでDM300とか出たらまた買っちゃうかも(笑)。

以上、迷った末にポメラを売却してしまった話でした。

天祢涼

今後このブログを見て「天祢涼が使ってるからポメラで書こう!」という人が出てきたら申し訳ないのと(自意識過剰っぽくてすまん(^_^;))、「ポメラを使いこなしたかったよう(T_T)」という無念を抑えられなくて、この記事を書きました。

なお、Magic Keyboard(旧型)+Fintie Apple Magicキーボードケースカバー+iPad mini 6の組み合わせは個人的には最高ですが、万人に合うとは思えないので「自信を持ってオススメします!」とは言いません。また、わかる人にはわかると思いますが、「Scrivener 3のファイルをiCloud経由で同期して縦式で書く」という方法も一工夫しないと同期ミスでファイルが消えてしまうので、面倒と言えば面倒ではあります。

iCloudで一瞬にして同期してくれるScrivenerがあればいいのになあ(笑)。

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ABOUT US
天祢 涼
あまね りょう
第43回メフィスト賞を受賞してデビューしたミステリー作家です。代表作は次回作。読んだ人の胸を抉るようなミステリー、胸きゅんラブコメなミステリーを世に送るべく日夜模索中。このブログでは仕事情報のほか、MacやiPhoneのネタ、猫写真などをアップしております。