『あの子の殺人計画』を入口に自作の表紙のつくり方について語ってみる

5月刊を目指して『あの子の殺人計画』の修正に取り組んでいるミステリー作家・天祢涼です。昨日、初稿ゲラを戻しました。いまのところ進行は順調です。

『あの子の殺人計画』は、こういう小説です。

  • 『境内ではお静かに』とはまるで異なるシリアスなミステリー
  • テーマは『希望が死んだ夜に』と同系統
  • アリバイ物
  • 仲田刑事、真壁刑事が再登場
  • 視点人物の一人は小学5年生の少女
  • 表紙の方向性は決定



出せる情報が2週間くらい前とほとんど変わってませんな。それだとあんまりなので、表紙についてもう少し。

今回、表紙をどうするか(イラストにするか、写真にするか等)は担当さんにお任せしています。「デザイナーと話してこういうのにしようと思います」と担当さんから画像を見せてもらって、自分の考えを少々伝えて後はお任せという流れ。「自分の考え」といっても、そんなに面倒くさいことは言ってません……と思う(笑)。

今回にかぎらず、ここ5年くらいは基本的にこのやり方でやっています。

かなり細かく口出ししていた時期もあるのですが、変な表紙になったら責任を編集部に押しつけられるし自分は文章書きなのでデザイン面はプロに任せた方がよいと考えるようになりました。

事前に知らされていた方向性とまるで違うものが送られてきたら、さすがに話し合わせてもらっています。


写真にするか、イラストにするか等の判断も「自分はこういう方向性がいいと思います」と最初に言った後は、全部担当編集者に一任。イラストレーターさんやデザイナーさんを誰にするかも、ほとんど自分の口からは言うことはありません。

編集者とイラストレーターにも「相性」があるので、どんなに優秀な人同士でもうまくいかないことがある。だったら編集者に選んでもらった方がいい……特段なにかあったわけではないのですが、なんとなくそう思っています。

例外は『境内ではお静かに』シリーズで、これは「ジャーロ」連載中にいただいていた友風子さんの挿絵が超絶かわいくて、挿絵を見る度に雫(ヒロインの巫女)の美少女描写が増え、最終回付近では美少女インフレを起こしてしまったため、「これは友風子さんに責任を取ってもらわないと!」と謎の責任転嫁をして(笑)、本にする際は「ぜひ友風子さんでお願いしたいです」と担当さんに言いました。

担当さんと一緒に某イベントに出展している友風子さんのブースに行ってご挨拶して、「表紙をお願いします」と依頼したのはなつかしい思い出。

ちなみに西村弘美さんにデザインを依頼したのは担当さんの判断。本当にかわいらしい、すばらしい本にしてもらえましたm(_ _)m

シリーズを並べてみた。どれもすばらしい表紙。

『あの子の殺人計画』のことから話が逸れまくったので、特にオチもなく終わる。