東京新聞に『希望が死んだ夜に』の書評が掲載されたことに2週間以上経ってから気づいた理由

10月4日の東京新聞夕刊「ベストセラーで読む戦後世相史」のコーナーで『希望が死んだ夜に』を紹介していただきました。選者は末國善己さん。ありがとうございます!

なお、既にSNSには投稿しておりますが、書評に気づいたのは10月21日。書評掲載から2週間以上経っております。なぜこんなことになったのか? 本日は、その経緯について。

書評が出るのは知っていた

実は東京新聞に『希望が死んだ夜に』の書評を掲載いただくことは、以前から知っておりました。夏に先方から「末國さんが書評を書いてくださるので、ついては天祢涼のプロフィール写真を送ってほしい」旨の連絡があったのです。

ありがたいお話なので、もちろんOKして写真を送付。掲載日は未定ですが、「早くても秋」と聞いておりました。

ここで私は、大きな勘違いをしてしまいました。

掲載されるのは、てっきり日曜朝刊の読書欄だと思い込んでしまったのです。当然、夕刊はスルー。これでは気づくはずがありません。

でも実は、気づくチャンスはあったのです。

一時期ウェブ書店で在庫なしに

10月8日か9日ころ(うろ覚え)、友人から「『希望が死んだ夜に』がどこのウェブ書店でも在庫がなくなってるよ」と教えてもらいました。

天祢涼
発売してから1年以上経ってるのにありがたいね。力のある小説を書けたってことかな(笑)。

こんな感じの返事をした自分は、いま思えば勘違いもいいところです。冷静に考えれば「どこかに書評が出た影響では?」という可能性に気づいたはず。それ以外、在庫が一斉になくなるなんてことはないでしょう。

なのに、あたかも自分の力のように思っていたとは……。ううむ。この時点でなんとかならなかったのか(^_^;)

「日曜朝刊」とは言われていないことに気づく

『希望が死んだ夜に』の書評はいつ掲載されるのか。わからないまま、毎週日曜日を楽しみにしていました。でも、毎回空振り。猛暑は去り、だいぶ涼しくなっても掲載はなし。ざっくり「秋」と言われただけなので、「11月末くらいまでは待ってみるかな」と悠長に構えていました。

が、この前の日曜日(21日)の夕方、仕事が一区切りしたところでふと気づいたのです。

うん? 「日曜日」なんて一言も言われてなくない?

その瞬間、10月8日ころ、ウェブ書店で在庫がなくなっていたことを思い出しました。もしやあれは、末國さんの書評が出たからだったのでは?

慌てて図書館に行って、その前後の東京新聞をさらってみました。すると。


10月4日の夕刊に載ってた

なんということでしょう。在庫が消えたのは末國さんの書評効果、即ち「末國砲」のおかげだったのです。末國さん、せっかく書いていただいたのに長いこと気づいておらず、失礼しました。しかも気づくチャンスがあったにもかかわらず、「力のある小説を書けたってことかな(笑)」などと吞気していたとは……。いやはや、なんと言ってよいのやら。

もちろん私も、書評をすべてチェックしているわけではありません(申し訳ないのですが、見落としもあると思います)。でも今回は事前に連絡があっただけに猛省中です。だっていまさら、10月4日の夕刊を手に入れるのは困難でしょう。天祢涼は図書館で見つけた後、近所の新聞屋さんに行ったらたまたま在庫がありましたが、普通は取り寄せでもしないかぎり入手は難しそうですからね。

末國さんは、ものすごく熱く、踏み込んだ書評を書いてくださったのです。これをいろんな人と共有できないことが本当に残念。

たくさんの人に読んでもらえるのは幸せです

「末國砲」に加えて書店員さんに応援いただいているおかげで、『希望が死んだ夜に』はじわじわ反響が続いております。劇中の舞台となっている登戸、向ヶ丘遊園以外の書店さんでも何度か追加入荷していただきました。

某書店員さんからは「当店の文芸書ベストセラーの2倍以上売れています」という、ありがたいメッセージをいただきました。

テーマがテーマだけに「売れた!」とはしゃぐのは気が引ける本ではあります。でも自分が書いた物語をたくさんの人に手に取ってもらえるのは、作家にとって幸せなことです。

決して安くはない本書をお買い上げくださった皆様に、心から御礼申し上げますm(_ _)m

現在、『希望が死んだ夜に』と同系統のミステリーを構想中です。ほかのお仕事もあるので世に出るのはまだ先になると思いますが、気長にお待ちいただければと思います。

『希望が死んだ夜に』

2017.09.24