14インチMacBook ProからM2 MacBook Airに乗り換えない4つの小さな理由と1つの決定的な理由

M2 MacBook Airが出てから、そろそろ一ヵ月。評判いいですね。薄いし軽いし性能は充分だし、デザインはかっこいいだしで、人気が高いのも頷けます。Mac大好きな天祢涼も物欲を刺激されました。「無理してM1 ProのMacBook Proを買っちゃったのに、またMacを買うことになるのか」とおそれおののいてもいました。

……が、意外と平気だった。物欲沼に飲み込まれずに済んだ(笑)。

以下、私が14インチMacBook ProからM2 MacBook Airへの乗り換えを思いとどまった4つの小さな理由と1つの決定的な理由を列記します。

あくまで「私の場合」です。決してM2 MacBook Airを買った人をくさしているわけではないのでご了承ください。

①ファンがない

これは既に方々で指摘されていることですが、M2 MacBook Airにはファンがありません。「そもそも熱くならないから大丈夫」とも言われてますが、長時間の作業をするにはやっぱり不安です。

それに、最近、趣味で3D系のアプリをいじることがあるのですが、14インチMacBook Proだと少しアプリを使っただけでものすごい勢いでファンが回ります。これを目の当たりにすると、Mac StudioがほしくなるさすがにファンレスのMacBook Airに乗り換えるのは心配。

②USBポートが片側だけ

ファンに関しては外付けで解決はします。実際、我が家には10年以上前から使っているノートPC用の外付けファンがありまして、Intel版MacBook AirでmacOS 10.8の仮想マシンを使うときに重宝しています。

ただ、それ以上にM2 MacBook Airで引っかかるのが、ポート類が片側にしかついていないこと。自分が14インチMacBook Proを使っていて快適な点の一つとして、USBポートが左右についていることがあります。これのおかげで、外で仕事するときに席を気にしなくて済むのです。例えば充電するときは、左右どちらからもケーブルを繋ぐことができるので本当に助かる。

自宅で外付けディスプレイにつなぐときも、作業内容に応じて右にも左にも置ける。

M2 MacBook Airにすると、この恩恵が受けられなくなる。これは自分にとって、かなりマイナスでした。

③ミッドナイトブルーが思ったよりミッドナイトブルーだった

「お前はなにを言ってるんだ?」と思われるでしょうが(^_^;)

某家電量販店で実機を見て思ってしまったんです。「ミッドナイトブルーは黒に近いというけど、どちらかと言えば紺じゃない?」と。

これは個人差や、照明も関係しているとは思います。でも、もっと黒っぽい色を想定していただけに、実際に目にして紺色っぽい気がしたのはちょっと意外でした。それはそれでかっこよかったのですが、「俺が求めていたのはもっと黒っぽいAirなのに」と思うと、ちょっと物欲が失せたのは事実。

隣にあったスターライトはめちゃくちゃ好みの色だったので全力で見ないようにしたけどな。

④キーボードがProの方が好み

これも好みの問題でしょうが、某家電量販店で触ってみた感想。

M2 MacBook Airのキーボードって、14インチMacBook Proと打鍵感が違くないですか? Airの方は軽くてぺしぺししてるけど、Proの方は、こう、重くてふわりとしてるというか←小説家とは思えない貧困な語意

これは本当に好みの問題だし、そもそも打鍵感が違うのかどうかという話にもなってくると思います。

ただ自分は実際にM2 MacBook Airで文字を打ち込んでみて「おや?」と思ったのです。傍にいた店員さんに訊いてみたところ、「Appleはキーボードについてなにも言ってませんが、AirとProでは厚みが違うから打鍵感の違いを感じる人もいるかもしれませんね」とのお答えでした。

たぶん自分は「違う」と感じる人に分類されるのでしょう。そしてProの方が打鍵感が好み。となると、M2 MacBook Airに乗り換える理由が一つなくなりました。

繰り返すけど打鍵感は好みの問題なので、「AirとProで違いが感じられない」「違いは感じるけどM2 MacBook Airの方が好み」という人もいるはず。気になる人は実機で確認してみてください。

以上、長々と「別にどっちでもいいじゃん」という4つの理由をあげてきましたが、最大の理由はこれ。

14インチMacBook Proへの愛

ブログやSNSでは書いてなかったのですが、実は14インチMacBook Proを買おうかどうか、何ヵ月も悩んでいたのです。Appleのサイトで何度値段を確認したかわからないし、国内のレビュー記事はあらかた読んだんじゃないかな(笑)。中国のロックダウンが始まって納期が遅れると知り、購入をあきらめようとしたこともありました。そんなとき、ポイントが貯まっている家電量販店でほしかったモデル(よりはちょっとスペックが高かったけど)を見つけたときの感激……。

あの瞬間、大袈裟でなく運命を感じました。数ヵ月悩んでいたのは、このMacBook Proに出会うためだったのだと悟りました。←端から見たら気持ち悪いことを書いてる自覚はある

そこまでして買った14インチMacBook Proなのです。簡単に手放すはずがない!

ポメラDM250を買ってからやっぱり重たいことに気づいてしまいましたが(苦笑)、数年先まで使える性能だし、たぶん動かなくなるまで使い続けるつもり。Wraplusのスキンシールの切れ端を使ってサイドまで固めたら一層かっこよくなった点もポイント高し。

Wraplusの14インチMacBook Proのスキンシールは天板と底板、パームレストしかないのですが、切れ端を駆使してサイドにも貼ってみた。当然メーカー非公認。間近で見ると素人仕事感満載。

長々と書きましたが、要はこの記事では14インチMacBook Proが好きだということを主張したかっただけです。お金がたくさんあったらM2 MacBook Airのスターライトモデルを買ってますよ、かっこいいからね!……と最後の最後にここまで書いてきたことを卓袱台返しして終わる。

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天祢 涼
あまね りょう
第43回メフィスト賞を受賞してデビューしたミステリー作家です。代表作は次回作。読んだ人の胸を抉るようなミステリー、胸きゅんラブコメなミステリーを世に送るべく日夜模索中。このブログでは仕事情報のほか、MacやiPhoneのネタ、猫写真などをアップしております。