サイン本を勝手につくってる?

ちょっと前の話なのですが、人気・実力ともに天祢涼のはるか上の先輩作家から、こう言われました。

「天祢さんって、サイン本を勝手に書いてるの?」

は? どういうこと? 質問の意図がわからず訊ねると、こんなお返事が。

「書店員さんに断らないでサイン本を書いてるんじゃないかと思ってさ」

ほう。つまり天祢涼はアポなしで店に現れ、問答無用で売場にある自分の本にサインをして、「ほら、書いてやったぜ」と書店員さんに渡しているというわけですか。なるほどね。へえ。

それ、犯罪だから

法律のことはよく知らないけど、サインした本は返本できなくなるから、器物破損とか営業妨害とか、そういう類いの罪に問われるんじゃないですかね。法律論以前の問題で、そんな信頼関係を自らぶち壊すようなことはしませんが。

この先輩作家さんとは仲よしです。先方も冗談で言ってきただけです。


天祢涼はサイン本を、書店員さんのご厚意でつくらせてもらっています。間違っても勝手につくってはいないし、「サイン本をつくらせてほしい」とこちらから言ったことはないです。

ちゃんと書いておかないと、誤解して、「天祢涼の真似して書店さんに『サイン本をつくらせろ』と言ってみよう」という物書きが出てきて俺のせいにされて迷惑だぜ、その物書きにも書店さんにもいいことはないと思い、はっきりさせておきましたm(_ _)m

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ABOUT US
天祢 涼
あまね りょう
第43回メフィスト賞を受賞してデビューしたミステリー作家です。代表作は次回作。読んだ人の胸を抉るようなミステリー、胸きゅんラブコメなミステリーを世に送るべく日夜模索中。このブログでは仕事情報のほか、MacやiPhoneのネタ、猫写真などをアップしております。