『境内ではお静かに 七夕祭りの事件帖』

カバー装画:友風子
カバーデザイン:西村弘美
発売日:2020年2月20日
定価:1700円(税別)
出版社:光文社



七夕の夜、切ない願いが事件を招く!?
横浜・元町のはずれに、謎と悩みを解決してくれる、すてきな神社があります──。

坂本壮馬は、兄・栄達が宮司を務める源神社で働いている。「名探偵」の美少女巫女・久遠雫に想いをよせるが、いつもクールで感情の見えない雫の心はわからない。雫につきまとう謎の男・上水流や、壮馬の元カノ・佳奈が絡み、壮馬と雫の関係は渾沌としていく。謎やお悩みを鮮やかに解決する雫と壮馬のコンビだが、二人の恋の行方は、神さまにもわからない?

天祢涼16作目。『境内ではお静かに 縁結び神社の事件帖』に続く2作目。「ミステリーよりもラブコメ重視」を念頭に書いていますが、もちろんミステリーの方もがんばってはいます。たくさんの方々の応援のおかげで2作目を書くことができました。改めて御礼申し上げますm(_ _)m

1作目を読んでくれた人はもちろん、読んでいない人にも楽しんでもらえる書き方を心がけています。帯がつくとこうなる。担当さんがつけてくれた帯のフレーズがすごくうれしい。

イラストは、もちろん今回も友風子さん。ヒロインの巫女・雫の美少女っぷりがすばらしい。本文中にもイラストを多数収録しています。特にあのシーンのあれが、もう……。最初にラフをいただいたとき、「そこを描いてくれるなんて!」と大感激でした(o>▽<)o

西村弘美さんが手がけてくれたデザインも、前作同様凝ってます。担当編集者氏のディレクションもすばらしかった様子。天祢涼は「俺が口出ししたら方向性が狂う」と判断したので、全力で「なにもしない」ことをしました。

この本はカバーを取ってもかわいいのです。お店でやると迷惑なので、ぜひお買い上げいただいた上で(笑)、確認してみてください。

なお、雫の全身図はこちら。やっぱり美少女です。短冊も美しい。



今回は七夕祭りのお話。いろいろ調べて、七夕にめちゃくちゃ詳しくなりました。小説に使える要素が複数あるぞ、七夕! というわけで、当初は日本神話のあるエピソードも絡めようと思っていたのですが、盛りだくさんになりすぎるのでそっちはばっさり削除。初期の構想からは大きく変わっています。

でも、ラストシーンは構想どおりです。1作目を書き終えた時点で「こういう終わり方にしよう」と考えていました。新キャラの佳奈と上水流も、一作目から存在はにおわせていたので(映像作品でたとえるなら、ちらりと登場していた感じ)予定どおり登場させることができてうれしい。

先行して読んでくださった書店員さんからも「ラストがよかった」という声をいただいています。あのシーンはノリノリで書いたので、作者冥利に尽きるというもの。

壮馬と雫について「早く結婚すればいいのに!」という感想もいただいてうれしかった。


作者としては「4作目までは書きたい!」と思っています。以前も書いたとおり、3作目序盤の構想は担当さんに既に話しました。「壮馬がかわいそう」と笑っていました。「かわいそうな壮馬」を書くためにも(笑)、応援いただければうれしいです。そのために、今回も販促物をつくりました。←必死!

毎度おなじみフリーペーパー。基本は先月1作目を刊行したときのものを流用していますが、先行して2作目を読んでくださった書店員さんのコメントを掲載。裏面の『希望が死んだ夜に』の記事は『あの子の殺人計画』が情報解禁になったことを受けて少し変わっています(重版の情報は〆切の都合で載せられなかった)。

こちらは掌編小説(印刷はモノクロです)。タイトルどおり雫ちゃんの照れ顔が読める、ここでしか読めない激レア小説ですよ!……と言いたいところですが、以前noteにアップしたものの再編集版です。新作掌編も書いたのですが、「海開きの祈禱をする話」という季節感完全無視のものになってしまったので旧作をピックアップしました。

掌編小説の方はお送りした書店さんはかなり少なく、どう配布するか、そもそも配布いただけるかどうかも書店さん次第です。「見かけたら儲け物」くらいに思っていただければ。

また、版元がポップをつくってくれています(掲載許可をもらうのを忘れていたので、その辺は後日)。とてもかわいいポップなので、お店で見かけたら拝んでください(笑)。



前述のように、なんとか4作目までは書きたいと思っています。応援いただければ大変心強く、うれしく、ありたがいですm(_ _)m


なお、最後に一つお断りを。

今作も神職の方々にうかがった話を参考にさせていただきました。例えば「『供養』というのは仏教用語なので神社では別の言葉を使うことが多い」と教えていただき、執筆中に章タイトルを変更したりしています。

このように神職さんたちには助けていただきましたが、本作はあくまでフィクションです。実在の神社からかけ離れた点も多々ありますが、それは作者の判断でやっていることであって、取材させていただいた神職さんたちには一切関係がないことを改めて明記致します。