芦沢央さんの『汚れた手をそこで拭かない』が直木賞にノミネート

第164回直木賞候補が発表されました。ノミネート作品は下記です。

芦沢央『汚れた手をそこで拭かない』(文藝春秋)
伊与原新『八月の銀の雪』(新潮社)
加藤シゲアキ『オルタネート』(新潮社)
西條奈加『心淋し川』(集英社)
坂上泉『インビジブル』(文藝春秋)
長浦京『アンダードッグス』(KADOKAWA)

友人(一緒に飲んだこともあるんだぜ)の芦沢央さんの作品がノミネート! 芦沢さん、おめでとうございます!!

「許されようとは思いません」を読んで衝撃を受けて、パーティー会場でお見かけして作家というよりファンの勢いで迫って早数年……うう、大きくなっちゃって……っ!←誰?

天祢涼は年末のミステリーランキングで『汚れた手をそこで拭かない』に投票しています。見る目があったぞ、俺\(^◇^)/

ちなみに、以前も書いたことがありますが。

「友人の作家が評価されたり、売れたりすると悔しくないんですか?」と訊かれたことがあります。それは悔しいですよ。特に芦沢さんの小説は、自分の最新作『あの子の殺人計画』と版元が一緒ですからね(発売時期は違うけど)。悔しい、嫉ましいといった気持ちが皆無ではない。

でも「おめでとう」と純粋に祝福する気持ちも確かにあるのです。自分は芦沢さんの足許にも及ばないと客観視していることもあるでしょうが、そういうごちゃごちゃしたことを抜きにして、小説に真摯に向き合っている芦沢さんが報われて「よかったね」とお祝いしたい思いは当然あります。同業者であると同時に友人ですからね。

友人の躍進に対しては、どの作家もこんな感じで二つの感情を抱いているのではないでしょうか……と言いたいところだけど、「普通は祝福の気持ちだけであって、そんな性格の悪い小説家はお前だけだぜ」と総攻撃を喰らったら立ち直れそうにないので、あくまで「自分の場合は」とさせていただくっ!

天祢 涼
まじめな話、悔しさや嫉みが次の仕事につながる原動力にもなっているので、自分の中から完全に消すつもりはないです(それだけだとダークサイドに堕ちて仕事できなくなるけど)。


少し話が逸れましたが、芦沢さん、改めておめでとうございます。コロナが収まったら我が家の『汚れた手をそこで拭かない』にサインほしいです!