全国広報コンクール2017(平成29)年審査結果発表!

拙作『謎解き広報課』でモデルにした全国広報コンクール。自治体広報マンたちの甲子園のようなものです。今年も審査結果が出ました。

全国広報コンクール 2017(平成29)年審査結果

去年の記事はこちら。

最優秀賞に該当する「内閣総理大臣賞」を受賞したのは、京都府京都市の広報紙。以前、天祢涼も取材したことがあります。当時の担当さんはずっと前に異動していますが、知り合いが受賞したようで大変うれしい。

先日、元広報マンの「家元さん」とお話ししたときにうかがったのですが、現在の自治体広報マンは天祢涼が取材していたときから2代ほど代替わりしているそうです。公務員は必ず異動があるので、広報紙のクオリティーは担当者によって変化します。それは問題でもあるかもしれませんが、個人的には醍醐味の一つ。しばらくコンクールに顔を見せなかった広報紙が、ある年、突然受賞する……という大波乱も起こりえますからね。

今年も、去年は姿がなかった宮崎県三股町の「広報みまた」が読売新聞社賞を受賞。町村部でも1席、一枚写真部門でも入選しています。

以前、「広報みまた」を担当なさっていたNさんは熱い男で、『謎解き広報課』執筆の際に宮崎まで行って、お話をうかがいました。『謎解き広報課』のヒロイン・新藤結子が第一章で深夜まで広報紙づくりをさせられているしているシーンは、Nさんから聞いたあるエピソードを下敷きにしています。

いまのご担当者は、Nさんのお弟子さんなのかな? 「弟子ってなんだよ」と思うかもしれませんが、自治体広報マンには「徒弟制度」があるのです。この辺りのエピソードも書きたいなあ。興味のある編集さん、ご連絡をお待ちしております! 天祢涼は2018年後半の予定がまだ空いてますよ!!(笑)

去年に続いて「広報うちこ」も入ってますね。「広報うちこ」を担当されていた方もすてきな人で、去年の入選をきっかけに数年ぶりにメール差し上げました。

そして、我が街・川崎市の広報紙「かわさき市政だより」も、都道府県・政令指定都市部で見事入選。去年も総務大臣賞を受賞してますからね。すごいぜ、川崎! 「かわさき市政だより」は、あるときデザインががらりと変わって、目を引く広報紙になりました。

誰の街にもあるのに意外と知られていない、実は熱い世界「自治体広報紙」。それを舞台にしたミステリ『謎解き広報課』は好評発売中です。興味がある方はぜひ!

取材していたときのことをいろいろ思い出して書きたいことが増えて収集がつかなくなってきたので、最後は強引に自分の本の宣伝で締めた。
by 天祢涼(あまね りょう)
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天祢 涼
あまね りょう
第43回メフィスト賞を受賞してデビューしたミステリー作家です。代表作は次回作。読んだ人の胸を抉るようなミステリー、胸きゅんラブコメなミステリーを世に送るべく日夜模索中。このブログでは仕事情報のほか、MacやiPhoneのネタ、猫写真などをアップしております。