【告知】『葬式組曲』双葉文庫版は2019年1月10日をもって絶版になります

いつも当ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。本日は『葬式組曲』双葉文庫版に関するお知らせです。

2012年に原書房さんから上梓した『葬式組曲』は、2013本格ミステリ・ベスト10第7位、第13回本格ミステリ大賞候補になり、収録作の一つ「父の葬式」が第66回日本推理作家協会賞短編部門候補になるなど、大変高い評価をいただきました。自分としても自信作であり、2015年1月、満を持して双葉社さんで文庫化していただきました。

しかし、売れ行きは芳しくありませんでした。

理由はいろいろあるでしょうが、「双葉文庫で求められている作品ではなかった」ことが大きいそうです。

それならば、他社でもう一度勝負したい。そう思って編集部と話し合いを重ねたところ、契約終了を快諾いただきました(双葉社編集部様のご判断に心から御礼申し上げます)。

というわけで、『葬式組曲』双葉文庫版は、2019年1月10日をもって絶版になります。電子書籍版に関しても同様です。書店によっては再ダウンロードできるところもあるようですが、そうでないお店もあるので、ご確認いただければと思います。

今後は移籍先をさがすことになりますが、これに関してはフリーの編集者と相談しながら進める予定です。第一話から第四話を大幅に書き直し、もっと読者さんの心を抉るような小説にしたいという思いもあるので時間がかかるかもしれませんが、決まり次第お知らせ致します。

『葬式組曲』は、自分を小説家にしてくれた音宮美夜シリーズとはまた違った意味で大切な小説です。最高の形で読者さんにお届けするべく、いろいろ模索しております。今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

2018年8月7日 天祢涼