『都知事探偵・漆原翔太郎 セシューズ・ハイ』

2015年1月5日追記
2015「本格ミステリ・ベスト10」第12位に、2015年版「黄金の本格ミステリー」に選出していただきました。ありがとうございました。

カバーイラスト:加藤木麻莉
カバーデザイン:大岡喜直
発売日:2014年9月10日
定価:1500円(税別)
出版社:講談社

 

 

弁舌巧みな爽やかイケメン、でも天然な世襲政治家・翔太郎が、都知事選に立候補すると言い出した! 真面目で融通が利かない秘書・雲井は、翔太郎のために奔走し、妨害工作を退け、彼は都知事に当選する。だが、二人の前に次々と現れる難事件――テロ組織・アイスクリーム党による都議会襲撃、ゆるキャラ「ケンダマダー」殺害、そして都の賓客である美人王女のダイヤ盗難……。支持率が急落する都知事と秘書が真実を明らかにするとき、東京の、そして日本の政治が変わる!?

6作目『もう教祖しかない!』から2ヵ月弱で刊行の7作目。『セシューズ・ハイ 議員探偵・漆原翔太郎』の続編です。今回はPVも自作しまいました。

無断転載はとりあえず禁止。詳細はこちらをご覧ください。また、発売前にアップした情報はこちらです。
※新宿紀伊國屋本店さんの一階広場でどーんと展開していただいております(2014年9月10日現在)。こちらをご覧ください。

以下、いつものように内容とは関係のない裏話。

  • 方々で云っているように、もともと続編の予定はありませんでした。が、前作が読者さんから予想外の好評をいただき(あれをきっかけにお仕事の依頼も増えた)、急遽、続きをやることに。
  • 最初は「議員浪人・漆原翔太郎」という内容を考えていました。が、担当P氏(現在は異動)から「それはフリーターってことですよね。翔太郎のあの性格でフリーターって最悪ですよね」ともっともな指摘を受け、あえなくボツに。
  • じゃあ前作を踏まえたら、もう都知事編をやるしかないだろ! と「都知事探偵・漆原翔太郎」で行くことに。
  • とまあ、正直、かなり後ろ向きな気持ちで始まった企画でした。
  • ところが都知事に関する資料を読むと、いろいろとおもしろいことがわかりました。都知事は、都の職員数や財政規模、指示系統などから、「総理を超える権力者」と云われているらしい。ほかの道府県知事にはない仕事もある。これを知った辺りから「いけるかもしれない」という手応えを感じ始めました。
  • 構想段階で、担当編集者がP氏からY氏に交代。P氏とはまた違った提案をもらい、さらに構想が膨らみました。
  • 資料を読むだけでなく、都庁に取材にも行きました。都議会も傍聴。ちょうど猪瀬前都知事の5000万円問題で揺れている時期で、殺気立っておりました。
  • 猪瀬前都知事が5000万円の模型を鞄に詰めようとしたあの日も、しっかり傍聴してました。公開処刑みたいで気分が悪くなったのと、夕方から別件の打ち合わせがあったから、あの瞬間には既に帰ってましたけどね。
  • でも次の日ニュースを見たら、傍聴席に自分が映ってました。思わぬところで全国ネットデビュー。
  • そうこうしているうちにネタが集まると、最初から続編の構想があったかのように、翔太郎も雲井も自由に動いてくれました。いくつかの展開は、キャラクターが勝手に動いてできあがったものです。
  • 第三話「馬鹿」は、当初、まったく違う話でした。ところがいざ書く段になって、第一話とオチが被っていることに気づき、急遽、プロットをつくり直し。無事に書き終えたものの、第四話が新生第三話と被っていることに気づき、急遽、プロットをつくり直し……という計画性のなさを露呈しました。
  • 計画性のなさと云えば、これの書き下ろしと同時並行で、美夜シリーズの新作を 『メフィスト』で連載する予定でした。が、ほかの連載や書き下ろしと重なり、断念。「美夜の続きが読みたい!」という方は、もう少しお待ちをm(_ _)m
  • 翔太郎の方は、一応3作目の構想もあります。先日も書いたけど、これシリーズ名はなにになるんでしょうね? 「セシューズ・ハイ」シリーズ? 翔太郎シリーズ? 迷うけど、暫定で「セシューズ・ハイ」シリーズということで。

天祢 涼(あまね りょう)
天祢涼

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ABOUTこの記事をかいた人

あまね りょう
講談社のメフィスト賞でデビューしたミステリ作家です。著書に『キョウカンカク』『葬式組曲』『謎解き広報課』ほか。このブログでは仕事情報のほか、MacやiPhoneのネタ、猫写真などをアップしております。