美夜シリーズ最新短編「From the New World」ゲラ作業中

年明け早々に予告した美夜シリーズ最新短編「From the New World」。「平成」をテーマにした短編を集めたアンソロジー『平成ストライク』(南雲堂)に収録された予定です。

先日ゲラが出ました。入稿したのが少し前だったので内容を忘れかけていたのですが、読んでみたらおもしろかった。←自画自賛

この話に登場する音宮美夜は、天祢涼のデビュー作『キョウカンカク』(講談社ノベルス)の探偵役。その後、講談社タイガに発表の場を移した作品は早々に打ち切られてしまいましたが、自分を念願の作家にしてくれた探偵なので、ちゃんと望んでくれている人たちを相手に、最後まで話を書いてやりたい。

というわけで、タイガ版とノベルス版を統合する形で最初から書き直そう、その前に、まずは探偵になった経緯をウェブ連載でやろう……と壮大な計画を立てたのが運の尽きで、なかなか執筆時間が取れません。

そうこうしているうちに、『平成ストライク』の依頼をいただき、「音宮美夜を出してください」と予想外のオーダーを受けたので、「From the New World」の誕生となりました。平成の「ある出来事」が起こった場所を舞台に、成人後の美夜がなにかします(雑なストーリー紹介)。

ノベルス版を読んでいた人の中には「これは美夜の話じゃない」と眉をひそめる人もいるかもですが、音宮美夜は天祢涼が新ジャンルの小説を書いたり、執筆方法を変えたりするときに重宝しているキャラクターなのです。なので、評価も売上も関係なく書く!……なんてことをしたから打ち切られたんだけど(^_^;)、美夜シリーズを書いて培ったものが『希望が死んだ夜に』や『境内ではお静かに』に活かされているのは事実です。

「なかなか執筆時間が取れません」と書きはしましたが、ウェブ連載の方は第2話に突入しました。全6話の予定で、この分だと完結まで早くて5年はかかりそうですが(ある程度書いてから修正しつつアップしていきたい)、超気長にお待ちくださいm(_ _)m

なお、この『平成ストライク』というアンソロジーは、執筆陣が半端なくすごい(あいうえお順、敬称略)。

青崎有吾
天祢涼
乾くるみ
井上夢人
小森健太朗
白井智之
千澤のり子
貫井徳郎
遊井かなめ

これ、地獄の九所封じができるメンバーだと思います。ほかの人がなにを書いたのか、読者としても楽しみ。

『平成ストライク』は南雲堂から4月発売予定。場所も日時も内容もまだ情報公開できないけど、イベント的なものもやるようですよ。乞うご期待!