『綾辻行人殺人事件 主たちの館』

mnbookカバーデザイン:坂野公一・節丸朝子・吉田友美(welle design)
発売日:2013年4月3日
定価:1000円(税別)
出版社:講談社

 

 

綾辻行人と推理イベント「ミステリーナイト」が仕掛けたデビュー25周年コラボ作品『主たちの館』。謎の館「蜃気楼館(し んきろうかん)」を再現した舞台の上で惨劇が起きた!被害者は綾辻行人!? 遺された血文字、開かずの間、密室、舞台にある仕掛け……さまざまな謎と手が かりから読者(あなた)は真相を見抜けるか? 2012年・夏に開催された本格推理イベントを書籍化! 読めばあなたも名探偵に!!

6作目ですが、ノベライズだし、ライターのおーちようこさんが執筆したパートもあるので、間を取って5.5作目。

夏の人気イベント「ミステリーナイト」。2012年の演目は「綾辻行人殺人事件『主たちの館』」でした。そのノベライズを担当致しました。前半は天祢涼による小説、後半はおーちさんによるイベントレポや綾辻さんへのインタビューなどで構成されています。

知人から「レポートまで書くなんてすごいね」と感心されましたが、私が担当したのは前半部分だけです。そんなになんでも書けるほど能力が高くありません(^_^;)

さて、例によって裏話を順不同でつらつらと。

  • 「ミステリーナイト」の存在は知っていましたが、よもや自分が関わることになるとは思わず。去年の7月、担当P氏から「今年の『ミステリーナイト』は『館の主たちがたくさん集まって、綾辻さんが殺される』という内容なんです。そのノベライズを担当してもらえませんか」と依頼された時には、(いろんな意味で)理解するのに時間がかかりました。
  • できるだけ舞台に忠実にノベライズしようと思っていたのですが、「舞台ならでは」の演出を文章にしてもおもしろさを伝えられないことと、ページ数の都合とで一部の設定は変更し、小説としての読み応えを重視した作品を目指しました。
  • 指定ミスで混乱を招いた責任を取る形で(?)、一つだけ私が図版をつくっています。Adobe Illustratorを仕事で使うのは何年ぶりかわからずドキドキだったのですが、関係者からは好評。これで『デザインあ』の「デザインの人」出演に、また一歩近づきました。←最近の持ちネタ
  • 「ミステリーナイト」は東京公演最終日を見学させていただきました……綾辻さんの隣席で。緊張して心臓がとまりかけたのは公然の秘密です。でも舞台はおもしろかったし、綾辻さんからもご親切にお声がけいただき、途中からは一観客として楽しむことができました。あまりに楽しみすぎて普通の観客と化し、メモを取るのを忘れることもしばしば。それじゃダメじゃん。←春風亭昇太師匠の持ちネタ
  • 視点人物の「渥美麗花」は舞台には出てきませんが、客室で流れるヒントVTRに登場した女性です。演じていたのは、はねだえりかさん。「はねだえりかさんは元Cocoのメンバー→Cocoは『らんま1/2』の主題歌を歌っていた→よって彼女を視点人物にしなくてはならない」という三段論法で決定しました。
  • 探偵役の「森下」は、舞台で出演者達が叫んでいた舞台監督の名前です。「関係者のことに詳しく、状況を俯瞰的に見られる人物」なので適任でした。設定はストーリーに合わせて決めたのですが、どうも本当に「森下さん」という舞台監督がいらっしゃるそうで。そちらの「森下さん」と本作の「森下」とは一切関係ありませんのでm(_ _)m
  • 視点人物や探偵役に関するボツネタは次のとおり。
    〈舞台に登場した誰かを視点人物にする〉…犯人候補が減ってしまうのでボツ。
    〈見学に来ていた天祢涼が事件を解決する〉…「天祢涼が綾辻行人殺害犯を見つける!? それは恐れ多い!」とボツ(というか提案されたけど辞退)。
    〈どこからともなく現れた謎の男が事件を解決、最後に鹿谷門実だと判明する〉…「悪ノリしすぎ」と担当P氏に却下されてボツ。

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ABOUTこの記事をかいた人

あまね りょう
講談社のメフィスト賞でデビューしたミステリ作家です。著書に『キョウカンカク』『葬式組曲』『謎解き広報課』ほか。このブログでは仕事情報のほか、MacやiPhoneのネタ、猫写真などをアップしております。